においとはなにか。

においとは



においとは、匂いとも、臭いともいわれます。

ひらがらのにおいの場合は、よいともわるいとも判断しないときに表現されます。

一般的に、“よいにおい”とされているものは、匂いと表現され、“嫌なにおい”とされるものは、臭いと表現されます。
臭いは、においと読むだけでなく、くさいとも読み、ネガティブなにおいの表現に利用されているのです。

 

においの判断基準は人によって変わる

しかし、においの判断基準は、個人の好みや環境によって変わります

ある人には好きなにおいでも別の人は嫌いだと感じることもあるのです。
また、そのときの状況や体調によっても、普段は好きなにおいが「いやなにおい」となることもあります。

例えば、最近話題になっている柔軟剤の香りでは、同じにおいであっても人によって感じ方が大きく異なります。
多くの人にとって良いと感じるにおいでも、ある人にとっては苦手なにおいと感じられてしまうのです。

 

香害とスメルハラスメント

先で挙げた例のような問題を、香害(こうがい)といいます。
香りづけによる問題を香害というのに対して、口臭や体臭、衛生状態などに起因する悪臭の問題をスメルハラスメントといわれるようになりました。

それぞれ原因は違いますが、香害の多くは、人工的に作られた合成化学物質が原因とされているのに対して、スメルハラスメントは、人体や生活臭、化学物質によるにおいとされています。
 

スメルハラスメントの真の問題点

人に不快な思いをさせてしまうにおいに体臭や口臭があり、これがスメルハラスメントの代表的なものとされています。

これらのにおいに対して、当事者に自覚症状がないことが多く、そのため知らず知らずのうちに周囲に不快感を与えてしまい、被害者を増やしてしまっていることがあります。
これがスメルハラスメントの真の問題点とされています。
当事者も気づいていないため、原因がわからないままある日を境に、職場関係の人から避けられるようになったという事例も少なくありません。
これらにより、ストレスを抱えてしまい体調不良に。最悪の場合は退職するケースも少なくあるほど深刻化しているのです。

これらのにおいを、香水や香料のついたスプレーなどで覆い隠そうとすればするほど、それらのにおいと相まって、もっとひどいにおいになることもあります。

においの原因の多くは、菌によるもの

まずはにおいの原因を知り、それに対してしっかり対策をすることが大事になってきます。

しっかり原因に対して対策をしないと、結果的に逆効果になってしまうことがあるのです。
においの多くは、皮膚に存在する常在菌によるものとされています。それらの菌が繁殖することでにおいを発するのがいわゆる体臭といわれているものです。

これらの菌に対して対策を行うことができれば、においの問題に対してなやむことがなくなります。
 

スメルハラスメントにならないために今できること5選

一般的な対策としては下記が挙げられます。

  • 睡眠をしっかりとる睡眠不足は、心身に疲れやストレスに直結します。すると、基礎代謝が低下するので、体内の毒素や老廃物が排出されにくくなることで、においの原因になるとされています。
  • 偏った食事をせず、バランスの良い食事を心がける代表的なものですと、肉は汗腺や皮脂腺の働きを活発にするとされています。そのため、汗と皮脂が多く分泌されて、これらが体臭の原因になるとされています。
  • 汗をこまめに拭く汗を拭かずに放置しておくと、汗に含まれる成分や垢が、皮膚常在菌によって分解され、悪臭を発します。
  • ストレスをため込まない。ストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に働くようになります。そうなると、体は汗をかきやすくなり、これがにおいの原因になります。            
  • 皮脂や汚れを落とすような殺菌成分が配合されている洗浄料を使う。石鹸成分は肌に残るとかえってにおいの原因となってしまうため、洗い流しもしっかり行いましょう。

上記のことを意識しながら日々の対策をしていきましょう。

あなたに快適な毎日が訪れますように。